絵本は心の栄養~田畑精一さんの作品から~

スポンサーリンク

こんにちは!kokaです。
今朝のニュースで童話作家の田畑精一さんがお亡くなりになったと知りました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

さて、このブログでは雑多記事を書いていますが、今回は田畑精一さんの作品『さっちゃんのまほうのて』を紹介させて頂きたいと思います。

『さっちゃんのまほうのて』

この作品は、童話作家の田畑精一さんと先天性四肢障害児父母の会、野辺明子さん、志沢小夜子さんが共同制作されたものです。また、このお話には”さっちゃん”のモデルになっている方がいらっしゃいます。
作品の内容を簡単に説明しますと、
”先天性四肢欠損”という障がいをもって生まれたさっちゃんが、周囲の言葉に傷つきながらも現実を受け止め、両親の温かい言葉に元気をもらいながら強く生きていくお話です。
詳しいあらすじを知りたい方はこちら👇を参照してください。

また、”さっちゃん”のモデルとなった長塚麻衣子さんという方は大人になられてから実際にお母さんになられています。そのことをご本人が著書『お母さんの手、だいすき!』で語られているので、気になる方は是非読んでみて下さい。

この作品との出会い。

最初の出会いは・・・

私は小さい頃、母に毎日のように絵本を読んでもらっていました。
大きくなったら本をたくさん読む子に育ってほしいとの思いがあったそうです。
自宅にはいまだに沢山の絵本があります。私も絵本が大好きでした。今でも思い出に残っている作品は数多くあります。
母が読んでくれた絵本のなかに『さっちゃんのまほうのて』もありました。
初めてこの物語に出会ったのは幼稚園児の頃だと思いますが、とても記憶に残っている絵本の一つです。
幼いながらに”障がい”というものについて何となく考えていたと思います。
でも、この時はさっちゃんのことを”可哀そう”と同情していたかも・・・。

2度目の出会い

そして月日は流れ、再びこの作品に出会ったのは高校生の時でした。
私が通っていた高校は公立の進学校だったのですが、200人近くいる同学年の生徒のなかにただ一人だけ、脳性麻痺のある子がいました。恐らく、この学校では初めての障がいがある生徒の受け入れだったと思います。学校には私の入学年にエレベーターも新しく設置されました。
彼女を学校が受け入れるにあたって、各クラスではこの作品をもとに”障がい”について考える時間がもうけられたのです。その時に再び私も”障がい”について考えました。
幼い時とは異なり、深く考えたように思います。
”困っているところを見かけたら手伝ってあげよう”
その時はそんな風な思いが一番でした。

高校3年間で彼女と同じクラスになったことは残年ながら一度もありませんでしたが、
夏期講習や早朝の特別授業で一緒になることはありました。
いつも車いすで移動し、手も麻痺しているため授業ではPCを使ってノートをとっていました。言葉もすらすらとはいかなくても、先生の問いかけにも自分の口で発言し答えている姿を私は見て知っています。
私はそんな彼女の一生懸命な姿を見ては、背中を押されていました。
ハンディキャップなんて本当は関係ない。
頑張っている彼女の姿は私だけでなく他の多くの同級生に刺激を与えていたと思います。
ほぼ全生徒が四年制大学に進学するような高校でしたが、
そのなかでも彼女はとても優秀な大学に進学しました。
私はというと、全然ダメダメでしたが😅
本当にすごいです!

絵本をきっかけに考えてみて。

何が言いたいかというと、
結局は”障がい”があるからどうとか、関係ないのでは?ということです。
もちろん、いわゆる”障がい”を抱えて生きている当事者の方にとってはそのことで色んな葛藤がある人もいると思います。
でも・・・
一生懸命に生きている人は誰でもとても素敵で、私からしたら憧れみたいな感じ。
そして、障がいがなくても、生きていると生きづらいこと、悩み、辛い気持ちって皆ありますよね?
困っていたら助け合うって世の中で生きている人全員に言えることだなって。
彼女がドアを開けられずに困っていたら私は手を貸すし、彼女の一生懸命な姿は私や他の誰かを励ます。それが当たり前のこと。
誰もが互いに助け合い、励まし合い、共に生きていく。
そんなことが当たり前の世の中になってほしい!とkokaは強く思っています。

今回、”障がい”について扱うことは、ちょっと躊躇いもありました。
当事者や当事者の家族ではない私が思っていることを語っていいものなのか・・・
おこがましくはないか・・・
それでも、このブログを読んでくださる誰か一人にでも、何かを考えるキッカケになっていたとしたら良いなと思い書きました。
色んなご意見があると思いますがお許しください。

最後に

絵本は心の栄養というように、子どもの心の成長にはとても大きな影響を与えるものです。想像力を豊かにしたり、思いやりの心を知ったり、物事について考えるきっかけになったり。大人になってから読んでも、学ぶことが沢山あります。
また、私のように幼い頃読んだものを読み返すことで、感じ方が異なっていることに気づいたり、より深く考えたりなどと新たな発見もあると思います。
皆さんも、機会があれば是非絵本も読んでみると面白いですよ😁
kokaのオススメ絵本も沢山あるので機会があればご紹介したいと思います!

コメント

タイトルとURLをコピーしました